IPPISHA

photographer / photo director

𠮷岡 泰豊YOSHIOKA Yasunobu

広告写真業界に二十年以上身を置いていますが、いまだに慣れません。
元々、写真には少々苦手意識があり、本格的なカメラを手に入れたのも二十歳を過ぎてからでした。もちろん、写真の勉強は独学です。当時、チェコのアニメーションに刺激を受け、特に照明による演出に興味を持ちました。一番最初の教科書は、芸術新潮1999年6月号「アーネスト・サトウの写真教室」、白黒写真を始める契機になりました。
そんなど素人のまま、気がつけば業界に流れ着いていたので、職業上必要な知識や技術は、現場で多くの人に迷惑をかけながら覚えました。
この二十年余りで、撮影機材を筆頭に、写真にまつわる環境は大きく変化し進化しました。職業フォトグラファーでなくとも、素晴らしい写真を撮っておられる方を見かけることも日常になりました。それでもまだこの仕事を続けていられるのは、とても不思議なのですが、人に恵まれた幸運が大きいのでしょう。
幸運に胡座をかかず、日々の精進を怠らないようにしようと思います。
どうぞよろしくお願いします。

retoucher

阪上 瑠衣SAKAGAMI Rui

私は、印刷会社のDTPオペレーターからキャリアをスタートさせました。 レタッチャーとは、フォトグラファーによって撮影された画像データをphotoshopなどの ソフトウェアを使用してレタッチ、つまり調整や修正、時には合成作業をして綺麗に整える専門職です。 修正と一言で言っても、実力のあるレタッチャーの中には、元の写真からは想像できない程 華やかに変貌を遂げた芸術作品を作り出す方もいらっしゃいます。フォトグラファー同様、 アウトプットに個性や方向性の反映されやすい職業かもしれません。 私はというと、その昔、学生時代より美術絵画の修復に興味を持っておりました。現実にはそれは淡い興味で終わってしまったのですが、今考えると、それが私の原点かもしれません。 絵画の修復のように、被写体が本来持っていた美しさを取り戻してあげたい、本当の美しさを引き出してあげたい。そんな思いが根底にあるようです。 どうぞよろしくお願いします。